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腕時計の制作

ムーブメントからの24時表示付クオーツ腕時計の制作

下諏訪の儀象堂に行けば、自分でムーブメントからの腕時計の製作ができます。
とてもおすすめです!


儀象堂

長野県、中央線下諏訪駅から徒歩10分、諏訪大社のすぐ近くに、「諏訪湖 時の科学館 儀象堂」があります。
儀象堂儀象堂写真

住所
長野県諏訪郡下諏訪町3289番地
電話番号
0266−27−0001
FAX
0266−26−1177


儀象堂は、時計の内部構造の模型などを操作して仕組みを学べる展示や、諏訪の御柱祭の3Dシアター、そして中国北宋時代の大型天文観測時計塔水運儀象台の復元などを楽しめる博物館です。
けれど、なにより楽しいのは、儀象堂の1階にある時計工房時計工房写真です。

ここでは、誰でも腕時計や置時計を作る実習時計工房写真を楽しめるのです。


腕時計作りは5コース

コース別時計コース別時計写真

コース時計金額イニシャルと針付けのみムーブメントからの組み立て
クオーツ(プラケース)2200円部品点数約10、所要時間45分取扱いなし
クオーツ(角型金属ケース)3500円部品点数約10、所要時間45分部品点数約30、所要時間3時間
クオーツ(丸型金属ケース)5500円部品点数約10、所要時間45分部品点数約30、所要時間3時間
24時間表示クオーツ8000円部品点数約10、所要時間45分部品点数約50、所要時間5時間
機械時計10000〜13000円部品点数約10、所要時間45分部品点数約50、所要時間6時間

今回ぼくが挑戦したのは、Dコースのムーブメントからの組み立てです。
一緒に行った友人のうち4人は、Eコースのムーブメントからの組み立てを選択していました。
全てのコースは要予約で、中でもDコースとEコースの場合は一週間前までに予約する必要があります。


24時間表示クオーツ腕時計ムーブメントからの組み立て(1)

ムーブメントからの組み立てでは、なにもついていない地板に歯車を乗せる所からはじめることができます。
地板組立写真


組み立て(2)

最初に微少な埃を全て取り去り、二番車を地板に乗せることからはじまります。
続けて、ステータやつづみ車、かんぬきやおしどり、小鉄車などを順番に乗せていきます。
どの部品もとても小さく、よくよく見ないと裏表も分からないほどです。
ムーブメント作成開始組立写真


組み立て(3)

五番車、三番車、四番車といった主要な歯車を組み入れていきます。
そして、輪列受でこれらの歯車を固定するまでが腕時計組み立ての核心部分です。
儀象堂では、ここまでの組み込みをひとつ部品を入れるたびに指導員がチェックしてくれます。
実際、ぼくも歯車をひとつ気づかずに裏表逆に入れてしまっていました。
輪列受をねじで固定すると、ムーブメントの核心部分が出来上がりますが、まだまだ先は長いです。
ねじの固定も、ねじ頭のかすがムーブメント内部に入って動作不良を引き起こす原因となるため、微細なかすもすべて顕微鏡やルーペでチェックしながら丹念に取り除きます。
さらに、クオーツと回路を入れ、固定してムーブメントが組みあがります。
ムーブメントの完成組立写真


組み立て(4)

ムーブメントが組みあがったら、電池を入れて動作チェックを行います。
ムーブメントの完成組立写真

歯車が問題なく動き、リューズが動作したら、裏返して時計盤の組み立てに移ります
時計盤の組み立て開始組立写真


組み立て(5)

曜日、日付の表示のための部品を表側に取り付けます。
24時間表示時計のため、日月の絵の描かれた円盤を取り付けていきます。
曜日、日付表示のための部品取り付け組立写真

24時表示の取り付け組立写真


組み立て(6)

腕時計の外装の作業に入ります。
ここからのコースもあり、45分で楽しむこともできます。
イニシャルの金文字貼り付け、針の取り付け、ガラス面へはめ込み、リュウズの挿入、パッケージ組み立てと進みます。
外装部品組立写真


組み立て(7)

いよいよ針の取り付けです。
まず、曜日針と日針を盤面ぎりぎりまで組み入れます。
そして、時針、分針、秒針の取り付けを、お互いに接触しないように、平行になるように行います。
たいへん神経を使う作業です。
針の取り付け組立写真


組み立て(9)

外装を組み上げます。
外装の完成組立写真


完成

完成完成写真

無事腕時計ができあがりました。
愛着もひとしおです。


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文市(あやち)=青野宣昭