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ONScripterでしゃべる まじかる☆ひよりん


SL-A300写真
Studio O.G.A.さんの、SDL on Zaurus (SL-5500, SL-A300) のページにて、高橋直樹さんが開発されたゲーム実行エンジンNScripter用のスクリプトを独自に解釈して実行するプログラムONScripterのザウルス(SL-5500, SL-A300)用のバイナリパッケージが公開されています。

ONScripterについては、ONScripter のページに丁寧な説明があるだけでなく、αβεさんONScripter のスゝメと、[バグトラッキングシステム]に丁寧なフォローがあります。

つまりは、月姫みずいろがLinux Zaurus上で実行できるかもしれない、ということです。

最初、なかなかうまくいかずに悩んでいました。現在も良く分かっていないのですが、バグ報告や動作報告用[バグトラッキングシステム]で、「SL-A300におけるonscripterの動作の確認」がまさに作業中となっています。
ぼくの方ではきちんとバグ報告ができていないのですが、ぜひフィードバックしていければと思っています。


SL-A300写真
まずはSL-A300で「月姫」や「みずいろ」や「ねこねこファンディスク」を動かして見るには、それぞれの作品を、製品なら購入し、同人作品なら頒布を受けて、手許にあるのことが前提となります。
とりあえず動かして見る手順は以下の通りです。

・大容量のSDカードか、コミュニケーションアダプタと大容量のCFを用意する
・SDかCFに/nscrというディレクトリを作成する
・/nscrに、default.ttfを入れる
ぼくは以前購入した市販のフォント集からF5AJCHM9.TTFというフォントをdefault.ttfにリネームして入れました。ONScripter のページの説明では、HG ゴシック (hgrsmp.ttf) で正常に表示できているそうですが、MSゴシック、東風ゴシックフォント、和田研ゴシック等では正常に表示できないそうです。このフォントを入れる作業は必須です。
・/nscrに、スクリプトとデータ(nscript.datとarc.sarやarc.nsa等)を入れる
ONScripter同梱のツールで画像をQVGAサイズに縮小できるようですが、ぼくはツールをコンパイルして手許で実行できる所まで到達していません。どなたかWindows初心者でもできることを確認してもらえると有難いです。
・CDDAがBGMの場合、/nscr/cdというディレクトリを作成し、track01.mp3,track02.mp3等、mp3にしたデータを入れる
SDL on Zaurus (SL-5500, SL-A300) のページからonscripter-lib_1.0.2_arm.ipkとonscripter_beta-20020912a_arm.ipkをダウンロードし、インストールする。
ライブラリはメモリに、ONScripter本体はSDにインストールしましたが、動作しているようです。
・SL-A300の実行用メモリを極力空ける
・必要に応じてswapを設定する
起動するならswapなしでも大丈夫のようですが、すぐにメモリが足りなくなります。
・ONScripter-CFかONScripter-SDのアイコンをタップすると起動するはずです。
文字化けになったらそのフォントはあきらめ、他のフォントにします。

※default.ttfについて、みかちゃんフォントで試したところ、無事表示しました。おすすめです。(10/21/2002)


SL-A300写真
操作は、[OK]ボタンでメッセージ送り(マウス左クリック?)、[Cancel]ボタンでメニュー(マウス右クリック?)のようです。[Home]は押さないこと、カーソル上下(縦持ち状態で見ての上下)は効かないようです。
[バグトラッキングシステム]に丁寧な動作報告があがっています。
当方スキルがなく、ONScripter自体良く分かっていませんが、ここの報告を読んでなんとか起動までこぎつけました。

月姫、閑話月姫、歌月十夜、ねこねこファンディスク、みずいろ(Windows用です)の起動を確認しました。


SL-A300写真
ねこねこファンディスクでBGMはもちろん、しゃべっているのを聞いたときは感動しました。
BGMもそうですが、大分音飛びしています。これも詳しくは未検証ですが。

その後、他にも色々設定をいじっているうちにSL-A300自体不安定(?)になってしまい、メディアも容量不足で、ちょっと足踏み状態です。
とりあえず、現状報告でした。


その後、onscripter_beta-20020922_arm.ipkが公開され、BGMの音飛びについては改善されました。
他のソフトも起動してみました。


SL-A300写真
バイナリィ・ポットも良い感じです。BGMと同時再生している音声に音切れがありません。



その後、onscripter_beta-20021008_arm.ipkが公開されています。(10/9/2002)
SL-A300写真
Liebe 〜想い出の贈り物〜も起動しました。


その後、onscripter_beta-20021018_arm.ipkが公開されています。(10/20/2002)


onscripter_beta-20021104_arm.ipkが公開されました。なんと、これをインストールすれば、SL-A300等りぬざう側にsarconvとnsaconvもインストールされ、これを使ってアーカイブの縮小を行うことができます。Linux環境を一切持っていないWindowsユーザーでも、ターミナルやtelnetで、CF上のデータを縮小したり、Windows側のディスクをマウントすれば直接データを縮小できます。
sarconvとnsaconvのドキュメントはオリジナルのONScripterにもありますが、ONScripter のページでも「アーカイブ圧縮について」という説明がちゃんとあります。(11/4/2002)

実際に、月姫のarc.sarデータをリサイズして作り直してみます。
普通にUSBでつなげて、smbmountでWindowsマシンのフォルダーをマウントして、余裕のあるハードディスク上で作業します。
# smbmount //192.168.129.1/usr /mnt/smb -o username=ayati
Password:
# cd /mnt/smb/KOBAKO/DAME/ons/nscr/
# df
Filesystem           1k-blocks      Used Available Use% Mounted on
/dev/ram1                   44        31        13  70% /dev
/dev/mtdblock1           26865     20166      5266  79% /home
/dev/mmcda1             503040    468080     34960  93% /usr/mnt.rom/card
//192.168.129.1/usr   21780992  17298432   4482560  79% /home/system/var/mnt/smb
# pwd
/mnt/smb/KOBAKO/DAME/ons/nscr
# ls -alit
  39061 drwxr-xr-x    1 root     root          4096 Sep 15 03:17 .
  38991 drwxr-xr-x    1 root     root          4096 Sep 15 03:16 ..
  39083 drwxr-xr-x    1 root     root          4096 Jan  1  1970 cd
  39081 -rwxr-xr-x    1 root     root     103307812 Jan  1  1970 arc.sar
  39082 -rwxr-xr-x    1 root     root       4793184 Jan  1  1970 nscript.dat
# mv arc.sar arc_org.sar
# sarconv 640 arc_org.sar arc.sar
SarReader::open arc_org.sar
0/827
1/827
2/827
3/827
・
・
・
825/827
826/827
# ls -lait
  41676 drwxr-xr-x    1 root     root          4096 Sep 15 03:17 .
  41675 drwxr-xr-x    1 root     root          4096 Sep 15 03:16 ..
  86248 drwxr-xr-x    1 root     root          4096 Jan  1  1970 cd
  41680 -rwxr-xr-x    1 root     root     103307812 Jan  1  1970 arc_org.sar
  86247 -rwxr-xr-x    1 root     root       4793184 Jan  1  1970 nscript.dat
  41742 -rwxr-xr-x    1 root     root      23888118 Jan  1  1970 arc.sar
# cp arc.sar /mnt/card/nscr/
無線LANでsmbmountした環境でtelnetから行いました。SL-A300には途中で他のソフトをインストールして試したりしていましたが、sarconvが終わるまで延々4時間ほどかかったと思います。
いずれにせよ、無事arc.sarを小さくできました。98.5MBから22.7MBへ大きく節約できました。ゲームも動作しました。おすすめです。(11/5/2002)


神木一也さんのTuning linux to PDAsZaurus SL-A300SDL と ONScripterで、bug fix と最適化な話が出ています。
例によって当方内容は理解できていないのですが、ipkが公開されています。音切れ対策と利用フォントについての変更のようです。
要チェック!です。
libのipkを入れ替えたら、音切れが完璧に解消しました。別のソフトのようです。ONScripterのipkの方は、本体でもSDでもインストールは正常終了するのですが、今のところ当方では起動できません。SDのデータでもCFのデータでも、ゲーム画面が出るところまでいっていません。onscripter: error while loading shared libraries: libbz2.so.1.0: cannot load shared object file: No such file or directoryになってしまうみたいです。とりあえず、ONScripterは従来の版で動かしています。(11/11/2002)

libbz2とlibmadのインストールパッケージlibbz2_1.0.2_arm.ipk libmad_0.1.0_arm.ipkを作っていただきました。神木さんのSDL と ONScripterの追記その 2'で公開されています。これを本体にインストールすると、神木版ONScripterが月姫で正常に起動できました。やった!
神木版ONScripterでは、フォントについても、東風ゴシックkochi-gothic.ttfをdefault.ttfにリネームして入れると表示できました。(11/13/2002)

本家ogapeeさんのサイトでも、神木さんのパッチをあてたlib(onscripter-lib_1.0.3_arm.ipk)が公開されました。SL-A300ユーザーは、音切れ解消のために入れ替えをおすすめします。
ONScripterもonscripter_beta-20021104a_arm.ipkが公開されました。フォントの制限は従来通りのようです。(11/13/2002)


本家ogapeeさんのサイトで、onscripter_beta-20021113_arm.ipkが公開されました。今まで文字化けしていたフォントが使えるようになりました。(11/14/2002)


SDL on Zaurus (SL-5500, SL-A300) のページで、onscripter_beta-20021121_arm.ipkが公開されました。
なんと、sarconv, nsaconv Zaurus 上で10倍以上スピードアップとのことです!(11/22/2002)


文市の小箱茶室ケーキ小箱-A300-[ONScripter]/ LX紅茶読書自転車好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭