文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行160]\ 好み他伝言板リンク

2006/08/04 飯田峠

輪行写真
Link:2006/08/04 07 夏休み
Link:2006/08/04 11 下條村
Link:2006/08/04 12 赤門や
Link:2006/08/04 13 猿庫の泉
Link:2006/08/04 15 飯田峠
Link:2006/08/04 16 大平峠
Link:2006/08/04 16 馬籠


2006/08/04 07 夏休み

輪行写真
今日から夏休みを取りました。準備をして寝たので、6時に目覚めても余裕があります。国盗り物語の二巻を少し読みます。着替えて、ロードを持って外に出ます。甲子園口駅まで走り、輪行袋に包みます。やはりエンド金具が用意できていると5分かかりません。みどりの窓口で、天竜峡までの乗車券と特急券自由席を求めます。さあ旅行の始まりです。
新大阪でサンドウィッチとジュースを買ってのぞみに乗ります。名古屋でこだまに乗り換え、豊橋へ。



輪行写真
豊橋からはワイドビュー伊那路1号で飯田線を天竜川に沿って遡ります。飯田線は豊橋から辰野まで、愛知県、静岡県を経由して長野県を走る距離の長い鉄道です。長篠城の辺りからは平地から丘陵の景色になります。信長が武田騎馬隊に鉄砲で壊滅的な打撃を与えた古戦場です。車窓からの景色を楽しめる路線です。中部天竜を出る頃、小腹が空き、わずかな乗換時間に豊橋駅で買った助六すしを開いて早い昼食とします。
2時間強で天竜峡に到着、下車して自転車を組み立てます。さあ、長距離自転車旅行の始まりです。明日の夜の宿は、てるすたえきちょが木曽御嶽山の温泉に予約してくれています。それにからめて、前後を自転車旅で挟むように計画しています。最初御嶽山に登るルートも検討したのですけれど、距離や獲得高度などを地図を見ながら検討を重ね、下條村を起点として峠を三つ越え一泊、峠を二つ越え御嶽山、一日観光を挟んで、体調と自転車の調子が良ければ翌日さらに長距離走行も視野に入れています。

Link:2006/08/04 飯田峠


2006/08/04 11 下條村

輪行写真
道の駅下條まで上ります。



輪行写真
遊牧館のヨーグルトが目当てです。そばもあるけど今日はパス。ヨーグルトと牛乳とソフトクリームを買い求めます。

Link:2006/08/04 飯田峠


2006/08/04 12 赤門や

輪行写真
赤門やさんに到着です。
水を一杯いただき、水まんじゅうを手配、赤飯万十と水まんじゅうをバラで包んでもらいます。
お茶をすすめられ、一杯頂くことにします。矢高諏訪神社の横に移転して、中に喫茶スペースができています。お菓子も頂いて一息つきます。

Link:2006/08/04 飯田峠


2006/08/04 13 猿庫の泉

輪行写真
赤門やさんを出て、飯田市街を登ります。坂がきついです。
大平街道に出て、登り始めます。すでにヘトヘト。猿庫の泉の案内に従い、道を曲がります。急坂、途中から降りて押します。体はもうへろへろです。



輪行写真
名水、猿庫の泉に到着です。赤門やさんの水まんじゅうは、この泉の水です。
昔、茶に適した水を求めて諸国遍歴したという不蔵庵龍渓宗匠(江戸後期の茶人、茶道宗徧流(へんはにんべんではなくぎょうにんべん)の再興者、江戸下谷洞雲寺住職、水谷義閑に宗徧流の茶道を習い皆伝、浜松ついで山田宗徧ゆかりの名刹明願寺のある岡崎に住し、30年にわたって遠江・三河地方に宗徧流茶道を広めた)は天竜川下流の水のうまさに心を引かれその源を尋ねて天竜川をさかのぼること約30里、遂に飯田の名山風越山麓の南を流れて天竜に注ぐ松川の渓谷に入り更にその支流をわけ入り、名水「さるくらの泉」を捜し当てたといいます。


Link:2006/08/04 飯田峠


2006/08/04 15 飯田峠

輪行写真
さるくらの泉で、水を汲みにきた人に、大平越えですかとたずねられます。なにか峠に石碑があり、20年前は木だったそうですなんだっけ、若山牧水かなおじいさん、などと話題に出ます。
飯田峠への登りは、車通りの少ない細い大平街道を、比較的ゆるやかに登って行きます。そののぼり道は長く続きます。渓流を沢山横切りますけれど、ひとつひとつの沢に名前が付いて、看板が立っているのが良い感じです。それにしても長い。猿庫の名水から、長い長い上り坂を休まず走ります。腰が、尻が痛い。背に荷物をしょっているのがいつもと違います。苦しいよう。



輪行写真
どうにかこうにか飯田峠です。これからまだ大平峠越えが待っています。さらに馬籠峠を越えないと人里にたどり着けません。



輪行写真
赤飯万十と水まんじゅうを食べて休憩です。

Link:2006/08/04 飯田峠


2006/08/04 16 大平峠

輪行写真
飯田峠からは下り、どこまでも下ります。下りきると大平宿です。一時期廃村となり、保存会によって保存されているようです。茶屋が出ています。
大平宿を通り過ぎ、再び上りに転じます。バックパックの飲むヨーグルト5本、赤飯万十、水まんじゅうを片づけたらずいぶん軽くなりました。



輪行写真
どうにかこうにか上りあげ、峠です。木曽峠とも言うようです。
峠を越え、しばらく下りた先の木曽峠展望台に、斎藤茂吉の碑が立っていました。
「麓にはあららぎといふ村ありて 吾にかなしき名をぞとどむる」
昭和11年10月18日、木曽福島王滝の旅を終えて、飯田におけるアララギ歌会に出席するため、秋深まるこの峠を越えたそうです。
「大平の峠に立てば天遠く 穂高のすそに雲しづまりぬ」
など、17首が歌集「暁紅」に収められているそうです。

Link:2006/08/04 飯田峠


2006/08/04 16 馬籠

輪行写真
坂道をぐんぐん下りていき、南木曾と馬籠の間、中山道目指してどんどん下ります。結構距離がある。馬籠宿の標識に従い、左折すると、登りです。馬籠宿まで9。0kmとの表示、心が折れそうになります。宿の予約は18時、一時間で越えられるか?どうも無理そうです。天竜峡から下條村まで登るだけで疲れ、飯田峠ですでにボロボロ、大平峠で脚を使いきっています。馬籠なんて観光客相手の峠もどき、ひともみに通ってくれよう、という気概で組んだ旅程ですけれど、事実は泣きが入って逃げ道をGPSのマップで探すていたらくです。中山道の難所を馬鹿にしちゃいけませんでした。いずれにせよ、中津川への最短距離なので、ひたぶるに進むことにします。首筋に名水をぶっかけながら登ります。
峠の茶屋は閉まった後でした。もう観光客を大型バスが収納し終わり、どこかへ走っていってしまいました。
なんとか峠を越えて下りに転じます。馬籠宿の見物は、5時を回ったのでやめておきます。
下って下って中津川、というわけにはいかず、アップダウンがあります。わけても国道がバイパスへ向かう上り坂はきびしく、自転車を降ります。今夜の宿に到着が15分ほど遅れますと連絡。無理すれば間に合いそうだけど、ちょっと駅に寄ろう。さとるさんでおなじみの中津川駅で水分補給とトイレ、息をつきます。
合計1リットルほどジュースを飲みます。宿へ向かいます。苗木城址の横の民宿で、これがとてつもなくきびしい上り坂です。油断していたためか、脚が痙攣し、降りて押して歩きます。うわ押してるよ。今日の三つの峠は意地でも休みを入れずに峠まで登りきったのに、もう身体が限界を主張してどうにもなりません。



輪行写真
民宿に到着、速攻で風呂に入ります。今日はもう何もできない。あ、洗濯だけしなきゃ。
今日の獲得高度は過去最高の値でした。

Link:2006/08/04 飯田峠


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk60804.trk trk60804.zip 20,893bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
総上昇量1723m、距離は82.0km、移動時間5h00m、停止時間1h56m、最高速度53.1km/h、移動平均速度は16.4km/h、全体平均速度11.8km/hでした。
輪行写真


文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行160]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭