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出雲−松江−境港

輪行写真


タコロッケ

台風が日本海を過ぎてゆきました。
土曜日に最近通信の調子が悪いデスクトップのOSインストールをしました。
Zaurus-無線LAN-Windows2000-USB-HomePNA-屋内電話線-管理室の共同ルーター-ISPと、疑わしい所が盛りだくさんの環境です。
Windows2000とXPのデュアルブートで、どちらで立ち上げても同じように使える環境です。
これでも駄目なら、デスクトップからレッツノートにゲートウェイを切り替えて、それでも駄目なら通信不良クレーム、それでも安定しないなら無線通信環境に完全移行かなあ。
共同住宅で通信も共同にしたためややこしいことになるより、ISDN直の方がはるかにマシだよなあ。
Webサイトの作成運営はナローバンドで十分です。
快晴の連休を迎え、時刻表を繰ります。む、間に合うかな。BD-1を担いで部屋を出ます。
青春18きっぷの時期は過ぎてしまいました。特急でさくっと行け、*ist Dを試せる所・・・島根かな。
甲子園口で新大阪まで切符を買い、移動します。財布の残り現金が厳しいです。旅先で銀行に行かなくてはならないかも。
ドタバタと出てきたので準備も余り考えていません。それでも、自転車と小箱と財布があれば、十分です。
新大阪で特急券と乗車券を購入、出雲市駅まで。
レールスターの自由席の車両の端に自転車を放り込み、一つ空いた椅子に座ります。
眠い。中途半端に夜中に起き、そのまま夜明けを迎えたので睡眠不足です。
50分ほどで岡山、新幹線から在来線に乗り換えです。待ち時間30分ほどあります。やくも3号の自由席乗車口にBD-1を置き、構内を散歩します。
「岡山駅たころっけ」なるコロッケを買います。パクつくと、タコの柔らかい食感がコロッケに混じって、なかなかいけます。おいしいや。
ホームに戻り、やくもの入線を待ちます。


やくも

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やくも3号は3両編成、2両が自由席です。禁煙席に乗り込みます。
車両の後ろ端に自転車を置き、空いている車内の真ん中辺りの席を確保します。
今日の予定を立てます。どこに行くか。石見銀山や隠岐やトロッコおろち号は時間が足りないし、BD-1輪行なので、宍道湖サイクリングや境港へサイクリングかな。
倉敷から山陽本線と分かれます。山陰側へと走ります。大山は雲にかすんでいます。
快晴かと思ったら、結構曇りのようです。
米子で中海が見え驚きます。激しい波。風が強いのでしょう。
宍道湖湖畔をやくもは走ります。うわ、自転車でこんなに走れないよ。
日本海の崖側を回って山を走るプランは捨て、無難に宍道湖北岸サイクリングと決めます。
ろくに眠らずに出雲市駅に着いてしまいました。


安宿

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BD-1を組み立て、公衆電話から松江のビジネスホテルに予約を入れます。
税込み5700円ちょっとのシングル以外に、共有シングルというのがあり、風呂トイレが共有になるもののなんと2980円だそうです。
安さに負けて共有部屋にします。相部屋の人がどんな人かはわかりませんが、安さは正義です。
寝室自体は分かれているそうです。カプセルホテルより安いのだから、共有くらいは了承です。


向かい風

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出雲大社に向けて走りだします。自転車道があります。
そんなことより、ものすごい向かい風です。下手すると後ろに動いてしまいそう。
よく見ると、防風用の植木は皆西に植えてあります。
この辺りは元々西風が強烈なのでしょう。
風に逆らって自転車道を進みます。飛ばし過ぎないで良い感じとも言えますけれど、しんどいです。
川沿いに進みます。前方は、そう言えば海岸なのです。西に海岸があるというのは何か不思議です。今までそういう所に住んでいないからでしょうか。
赤信号待ちの間、一枚撮ろうとしたら風で自転車がひっくりかえってしまいました。


旧大社駅

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西の海岸線には松が並んでいます。右を見ると、出雲大社の背になる山が屏風のように立っています。本当に不思議な地形。
出雲大社の案内板に従い右折します。田んぼの中を屏風の山に向かって走ります。風が横風に変わり、とたんに楽になりました。
やがて、旧出雲大社駅の前に出ます。立派な駅舎です。
一軒だけ蕎麦屋があります。他の出雲蕎麦屋はたいてい大社の前か出雲市駅に並んでいるのです。


出雲そば

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一畑電鉄の小さな駅前を過ぎ、出雲大社の門前に到着します。少しうろうろ迷ってから、一軒の蕎麦屋に入ります。
もちろん破子蕎麦が目当てです。三色蕎麦を頼みます。
玄いそばが出てきました。かみごたえがあります。うれしい。
そば湯を飲んで、店を出ます。とりあえず、出雲大社にお参りします。


出雲大社

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幸せの鈴の小さい方を求めます。自転車に取り付ける用途です。
出雲大社は若い女性の2-3人が多いです。普通神社に若い女性はこないものなのに。
どうやら、縁結びの神様としての信仰を集めているようです。納得しました。
鈴をライトに結び付けて、出発です。今日は日御崎灯台まで走ることにしています。


日御碕

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大社からさらに西へ。向かい風に加え、海岸線のアップダウンが続きます。
日本海は荒波です。海中に立つ岩礁と白い波頭を眺めながら進みます。身体はつらいけれど、なかなか良いコースです。
アップダウンだけだったら、適度なのでしょうけれど、向かい風はどうにも厳しいです。


日御碕灯台

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最西端を過ぎてちょっと北に上がった所に、真っ白な灯台が姿を現わします。
へろへろになって自転車を停め、灯台まで歩きます。なんと地面から頭までの高さが日本一だそうです。
灯台は現役ですけれど、内部見学ができます。150円を払って中に入ります。
今日は人出が多く、階段は大渋滞です。非常に急な上、ぐるぐるとどこまでも続きます。
途中で登るのをあきらめたおばさんもいます。
最後のひときわ急な鉄梯子を登ると、巨大なレンズを見上げながら外に出られます。


日本海

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涼しい!風が吹き抜けます。見下ろすと波が岩壁に当たって白く砕けています。
灯台の階段を降りるのも渋滞していました。ようやく降り切ったら、脚がつらいです。
灯台から駐車場まで戻る途中で、焼きイカを買います。300円。
出雲そばだけでは燃料が足りなかったようです。このイカがうまい!
もちろん単にしょうゆをつけて焼いただけなのですけれど、肉が厚くてやわらかいです。
ヒットヒット。
水分を補給して、日御崎から戻ります。アップダウン、最西端までは向かい風がありますけれど、そこから追い風です。
坂を上った先、右手一杯に海岸が広がります。最高!
大社の前まで戻り、そこから東に国道を進みます。


出雲ドーム

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追い風でナチュラルに25km巡航です。緑の田んぼが広がっています。
早くも刈入れが始まっているようです。田んぼの向こうに丸い傘を伏せたような白いドームが見えています。
出雲ドーム、温泉設備らしいです。
宍道湖の周りには、何カ所か温泉が点在しています。
どの温泉にも寄らずに、ただ走り続けます。背中のリュックに背負った荷物が重く、腰と背中が辛いです。
*ist Dは背負った鞄から出し、首から下げるようにします。余り前傾姿勢をとれなくなりますけれど、腰の痛みで走れなくなるよりはましです。
うーん、初めてリアキャリア欲しいと思いました。
スポークを張り直してもらったリアホイールが逝ってしまわぬよう、歩道の段差は避けて車道を走ります。
路肩が少し狭いですが、追い風のせいなのか、自動車が自転車をよく考慮しているのか、走りやすいです。
おすすめできるサイクリングコースです。
日御崎への往復で脚を使ったのが原因か、燃料不足か、それとも荷物が重いせいか、身体がえらいです。
一番大きいのは背中に背負った荷物が重く、腰・背中・尻が痛んでいることでしょう。


一畑電鉄

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左右の山の間に広がる田んぼを抜けると、一気に宍道湖が眼前に広がりました。広い!
太陽は後ろ方向、つまり西に傾き、日が短くなっていることを実感します。
宍道湖の水面は激しく波打っています。しぶきが路面まで飛んできます。
すぐ左手には一畑電鉄の鉄路が伸びています。線路際に咲く花が、夏から秋へ季節が変わったことを示しています。
一畑電鉄の線路と宍道湖の間の道を、どこまでも走り続けます。距離自体はたいしたことがないはずなのですけれど、重い荷物で尻と腰の痛みが進みます。
こりゃあ、今夜はよく眠れそうだな。
ハンディGPSを操作すると、今日は60kmほどの距離を走っています。
荷物さえ軽ければ、苦痛に感じる距離ではないはずです。
一眼レフカメラと交換レンズ、時刻表とガイドブック、着替え、小箱、タオル。
やっぱりカメラだよなあ、原因は。
向かいから一畑電鉄の下りが来ました。輪行にやさしい一畑電鉄です。300円払って、自転車を分解したり袋に入れたりすることなく、そのまま車両に持ち込める夢の鉄道です。
上りだったら輪行という手もありますけれど、あと10kmくらいならこのまま走ってしまおう、と先に進みます。


松江

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宍道湖の向こうに徐々に都市が姿を現します。松江が近づいています。
太陽はさらに傾き、夕日が湖面に近づいていきます。
なんども座り直しながら、松江の街に到着です。


島根県立美術館

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宍道湖沿いにくるりと回り、美術館の先から、宍道湖に落ちる夕日を眺めることにします。
リュックを降ろし、身軽になって堤防に座ると、足腰の疲れがどっと出て来ます。立てない。


宍道湖の夕陽

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水面に反射する夕日が、金色にゆらゆらと揺れています。
ぼーーっと、夕日をながめます。これだな、宍道湖の夕日はいいな。


松江の街

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暗くなって来て、駅に向かいます。予約したホテルは大きく「朝夕食無料、シングル2580円より」とビルに広告がかかっています。
すごいな。でも夕食は何か食べてからチェックインしよう。
駅周辺を探索するも、ほとんどお店がありません。橋を渡って一畑電鉄松江温泉駅周辺に行こうか、あっちもそれほどなかったような。
進んで行くと、水路の近くに繁華街があるようです。どれどれ。
色々なお店があります。ああ、ここが中心街なのか。
「お食事処 みな美」という店があります。旅館かな、でも泊まらなくても入れそう。
なかなかおいしそうですけれど、一番安い定食で3500円します。むむ、ここにしようか?
もう少し探索を続けて見ます。繁華街はあと1ブロックで終わってしまいました。
水路沿いにおいしそうなケーキ屋さんがあります。気になる。


牛タン 玉田屋

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道を渡ったところに、牛タンの店があります。なかなか。よし、ここにしよう。
その前にケーキ屋に行ってデザートを調達しておこう。
戻って「パティスリー・キュイール」に入ります。これは美味そう。
イチジクのタルト、キャラメルのエクレア、オペラを買います。
住所:松江市片原町107、TEL:0852-28-6446、火曜定休
二階が喫茶になっているようです。
後でホテルで賞味しましたけれど、見た目を裏切らないケーキでした。
さて、牛タンの店に入ります。牛タン焼き定食、肉1.5倍を頼みます。
出て来た牛タンは肉厚で旨いです。塩味が強めで、自転車で走った後には心地よいです。テールスープもとても美味しい。
この店はヒットです。当たりです。
そうして、駅前に戻り、チェックインします。
松江ユニバーサルホテル別館、風呂トイレ共有シングル、朝夕食・温泉・サウナ無料、税・サービス料込みで締めて2980円でした。
安い、安すぎる。
共有シングルと言っても、風呂は15階の光明石温泉に入れば良いし、入り口は一つでも中で2部屋に完全に別れているので、プライバシーは確保されています。
トイレが二人で一つというのがさすがに気になりますけれど、温泉の所のトイレに入ってもいいし、鉢合わせしなければ問題なさそうです。
相手に会ってしまうと気まずいかもしれません。どんな人かもわからないし、ユースホステルや民宿のように事前に顔を会わせて交流を深めるようにはなっていません。
部屋には椅子がないため、ベッドに座ってテレビを見るようになります。
狭いと言えば狭いけど、ホテルはどこもこんなもんだし。
なんにしても、2980円ポッキリは安いです。
76.7km/4h21m/1h30m/17.6k/13.1k
総上昇量660m



出発

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朝6:45に目覚めます。ホテルの朝食が7時からなので、丁度に1階に下ります。
洋食バイキングとのこと、パンです。スクランブルエッグとフルーツを多めに取ります。オレンジジュースを2杯飲んでコーヒーで一服します。
チェックアウト、ホテルの前で自転車を組み立て、出発です。
松江駅前から一度北に橋を渡り、八束の標識に従い東方向に向かいます。
中海方面への川沿いに進みます。小船を浮かべて釣りをしているのが見えます。


中海

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タイヤが重いです。がんばって踏みます。地形に沿って曲がりくねった細い道を進み、やがて、眼前に水面が広がります。中海です。
水鳥が岸近くに並んで立っています。おもしろい光景。
東に向かって進んでいるため、中海の水面は銀色に輝いています。
昨日の宍道湖の風で荒れた水面とはうってかわって穏やかです。


大根島

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進んで行くと、大根島に渡る道があります。てっきり橋かと思っていたのですけれど、土手のような道です。歩道や自転車道が見当たりません。
がんばって踏みます。島まで渡るとだいぶ疲れて、自動販売機を見つけて水分補給がてら休憩にします。ふう。
やけに重いのはまたホイールがゆがんでしまったのかな、と点検します。
タイヤの空気圧が低くなってしまっています。これが原因か。そういえばしばらく空気を入れた記憶がありません。
ターボモーフで前後輪ともきっちり90PSI入れます。
ふと気づくと、いつも走る時はハンドルにかけているウエストポーチは昨日今日と腰につけたままでした。
ああ、だからこんなに腰に来ているのか。カメラだけが原因じゃなかったのね。
ハンドルにウエストポーチをかけて、走りだします。うわ軽い。
空気圧を上げると効果抜群だなあ。タイヤが擦り減っているので、そろそろ交換してやらないといけません。
今度はMAXXIS Birdyでなくて、別のタイヤにしよう。和田サイクルなどで売っているシュワルベ ステルビオが転がりが軽くて良いらしいですけれど、パンクに弱そうな気がして心配です。
折り畳んだ時に細くて固定できないのでベルクロ等で縛らないといけないらしいし。パンクするとはめるのも大変だとか。
ぼくは街乗り皆無でツーリング指向なので、人里離れた山道で荒れた路面でパンクして動けなくなるような可能性はうれしくありません。
ダートはまず走らず、舗装路ばかりなので、あまり頑丈なブロックタイヤやMTBのフレームもいりません。輪行しやすければロードも良さそうですけれど、荷物積めないとつらいかな。
まあ一番は輪行のしやすさです。あと3分で2時間に一本の汽車がくる、というシチュエーションが珍しくありません。
もう一つ、コンパクトに畳んで部屋における、から買ってしまうというのも大きいです。
ツーリングには丈夫なMAXXIS Birdyは最適だったのですけれど、ちょっと軽いタイヤも試したい。
シュワルベ マラソンかパセラミニあたりが良いかも。今度サンワに行ったら聞いてみよう。
道は中海に沿って曲がりくねって進んで行きます。今日の行程は地図を見て距離は短いと思ったけれど、そうでもないかな。
見通しの良い中海を眺めながらのんびり走ります。あれは難破船?というか、整備されないまま放置されてしまった古い船なのでしょうか、ボロボロになって沈んで傾いています。
中海の向こうには今まで走ってきた陸地や、これから目指す境港方面なのか、青くかすんで見えています。
今日は曇りというか、なんだか怪しげな雲行きです。天気予報は0%だから大丈夫だとは思うけれど。
走って行くと、すぐ横の水面から魚が跳ねます。ほっほー。
さらに土手道を渡って次の江島に入ります。中海は満喫したので島の中ほどを走って、境港方面に渡る橋を探します。
今度は土手道ではなく橋です。しかし狭い。自転車専用レーンはなく、歩道も走行できません。
どんどん踏んで車道を抜けて行きます。すぐに向こう側に渡れました。
急いで渡ったのでよくわかりませんでしたけれど、なんだか、途中で踏み切りがあったような気がします。
水門になっているのかな。中海は真っ二つに分断されて、この一カ所でつながっている訳だし。でもなぜ踏み切り?
ここから境港の市街までの道は広い道です。産業道路のような感じです。
雨が降ってきました。天気予報もあてにならないです。
どうせ汗でびっしょりだからとそのまま走っていて、そのうち*ist Dを首にかけっぱなしなのを思い出します。
停車して鞄に入れます。濡れてるな、まあいいか。
ぼくに買われたのが不運というか、ラフに扱われるのは仕方ないとあきらめてもらいます。
SL-C760あたりも既に傷だらけです。相当使い込んでいることも確かなので、使われる分幸せだということにしておきます。
跨線橋を渡ると境港市街のようなので上ります。橋の下をふとのぞき込むと、JR西日本の駅が見えます。線路は単線です。ああ、これが米子と境港を結ぶ線路か。
ということは、境港駅を過ぎてしまっているのでは。跨線橋の次の信号で左折します。水木しげるロードがあるはず、どこだろう。


鬼太郎

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水木しげるロードはすぐに見つかりました。最初に見つけたブロンズ像がいきなり鬼太郎です。
写真を撮っていると、きさくなおじさんが声をかけてきました。一枚撮ってもらい、ご夫婦のコンパクトカメラで写真を撮ってあげます。
あいさつをして、鬼太郎の像のある橋から左右にわかれます。まずは境港駅まで戻ろう。


妖怪

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水木しげるロードは頻繁に妖怪のブロンズ像があります。敦賀の松本零士通りはもっと少なかったのに。
敦賀の像はひとつひとつが巨大でしたけれど、水木しげるロードはたいていの妖怪は小さな像です。
ぬりかべが手のひらにかくれそうな大きさなのはほほえましいです。
妖怪をカメラにおさめながら駅を目指します。頻繁に妖怪がいるので徒歩で自転車は押して歩きます。
ようやく駅前までたどりつくと、ポストの上に鬼太郎が乗っています。歩道と車道を隔てる鎖のポールの上端には鬼太郎の絵と水木しげるのサインが書いてあります。
雨はいつのまにかあがっていました。
駅で折り返して向かいの歩道を妖怪を見ながら戻ります。
何十という妖怪の像が並んだ先に、水木しげる記念館があります。
自転車を停め、中に入ってみることにしました。
水木しげるが兵役で左腕を失っていたことを初めて知りました。
職についても2日でクビというのが面白いです。回船問屋の家に生まれたそうです。
大器晩成型の人生のようです。
記念館の1階の展示を見終えると中庭に出ます。なんだかひどくほっとします。
館内の冷房で汗がひいています。思わずゆっくり見てしまいました。
中庭のベンチに座って休憩します。外気が気持ち良いです。
2階には鬼太郎関連商品などがガラスケースの中に展示されていました。ざっと見て、外に出ます。


境港

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記念館を出て、残りの妖怪像を見て回ります。
最初の橋まで回りきると、11時を過ぎています。昼食にしよう。
記念館の先を少し探します。むー。
中心街を離れ、魚山亭へ行ってみることにします。発見、と思ったら、休みでした。残念。
やむなく米子方向に進路をとります。


石松寿司

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「寿司 石松」の看板を見つけます。左300mとのこと。
行ってみると、寿司屋があります。入ってみよう。
上にぎりを頼みます。出てきてびっくり、寿司と言えば100円で回るものだと思っている人間には、この美味しさは罪です。
にぎりずしを堪能しました。
昼食も済んだし、あとは帰るばかりと、米子へと走りだします。
東からの横風が強いです。昨日は西風だったのに。
米子は南だとばかり思っていたのですけれど、よく考えると微妙に東南です。
飛行場の横を過ぎて走ります。
地平線の彼方に消えるようななっすぐな道がどこまでも続いています。
にぎりずしのウニの香りと柔らかさを反芻しながら、走って行きます。自動販売機で買ったMIU SPORTOで水分補給しながら進みます。
ああ、もっとハンドルが前の方がいいな、もっと前傾して踏みたい。
延々走って、やがて周囲は街に近づいていることを感じます。ようやく自動販売機が姿を現すようになりました。
小さな橋を渡ると米子市街です。そのまま駅まで進みます。
駅前で時刻表を繰ります。1時間ほど時間があります。鳥取経由なども調べ、やはり14:01の特急で帰ることにします。
自由席特急券と新大阪経由甲子園口までの乗車券を買います。


吾左衛門寿し

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栃もちを買い、そばを食べようと入ります。吾左衛門すしとたぬきそばのセットにします。
吾左衛門すしは、鯖の押し鮨のようなもので、日高昆布でぐるりと巻いてあります。これが旨い。
鯛寿司も絶品ですが吾左衛門すしも良いです。
早々にホームに入って特急を待ちます。岡山まで2時間、座れないとつらいです。新幹線は小一時間なので立ったままでもなんということはないのですけれど。
座席について、SL-C760を取り出したものの、睡魔に襲われて爆睡。目が覚めると岡山までもう30分ほどです。
岡山で新幹線に乗り換え。混んでいて乗客がたくさん立っています。
C760をとりだしてパチパチ。20分ほどして新神戸で座れました。眠らぬよう、C760で輪行記を綴ります。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk30915.trk trk30915.zip 31,682bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は129km、移動平均速度は17.6km/h、移動時間7h21m、停止時間2h39m、、全体平均速度12.9km/h、総上昇量822mでした。
輪行写真


文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行67]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭