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粉河寺

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土曜の地元おさんぽ

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昼になってから、地元をさんぽするのは輪行@@ではわざわざページを作りません。あんま面白くないだろうと思うと面倒だからでしょう。


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昨日もそうでした。昼前に部屋を出て、BD-1で甲子園駅前のマンシュマンシュに行ってランチにしました。そこから灘の酒蔵通りの一本南の通りを西へ移り、夙川に突き当たると、そこから夙川さくら道に入りました。


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早咲の株はもう七分咲きでした。JRの線路際はまだつぼみばかりの一分咲き、ここは満開だと本当に見事です。


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夙川公園をゆっくり押して歩くと、屋台がずらりと並んでいました。りんごあめやハニーカステラやメロンパンの暖簾がケバケバしく、三分咲きの夙川山桜はかすんで見えました。


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夙川学院前交差点から、上りです。一気に鷲林寺南口バス停まで登り、時計を見ると15分ほどかかっていました。道路工事をしているので警備員の指示に従って一車線を北山貯水池まで抜けました。


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いつもは武庫川サイクリングロードから仁川を遡って甲山への急坂を登るのですけれど、昨日は逆方向から登って来ました。初めてのコースです。


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北山貯水池で水を飲み、のんびり景色を眺めてから、急坂を一気に下りてパウダーでケーキ。帰りがけに月の雫でみそラーメンを食べてから帰宅しました。


紀伊

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夙川のさくらが思ったより咲いていたので、今日は花見と決めます。BD-1をかついで青春18きっぷで甲子園口の改札を抜けます。大阪から紀州路快速。和歌山から和歌山線の予定でしたけれど、地図を眺めて阪和線途中下車で紀伊駅で降りてBD-1を組み立てます。
GPSで方向を確認して出発、狭い道を進みます。全体の地形は紀ノ川沿いだから平らなのですけれど、実際の道路はゆるやかなスロープとなっていて、思わず汗を流して踏んで行きます。BD-1買って割とはじめの頃に来たので、そのときは結構大変だったのではないかなどと考えながら走っているうち、粉河まで6kmの標識まで来ています。
…根来寺、見過ごして通り過ぎてしまったかも。歩道に入って自転車を降り、iPAQ h4150で地図を確認します。どう見ても、だいぶ先まで走ってしまっています。Uターンして道を探しながら戻ります。うーん、おかしいなあ。少し戻って右折して山側に入ってみます。西へ進む道が見付からず一回りして県道まで戻ってしまいました。しばらく西に走って行くと、根来寺の標識を発見しました。右折して進みます。そういえば、前来たときも、違う道で曲がってうろうろしたかもしれない。


根来寺

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根来寺へ近付くと、左右に桜の木が見えてきます。三分咲きから五分咲きかな。駐車場に入り、紅葉谷を墓地まで遡ります。裏から大きな円い多宝塔が見えています。
正面に回り、ちょっと写真を撮って撤収します。根来寺から紀ノ川までは下り基調の道で、気持ちよく快走します。紀ノ川を渡ると桃山町です。


桃源郷

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橋を渡ってすぐ左折して紀ノ川の土手に入ります。桃源郷の入口です。
土手から南を見渡すと、一面桃の木が植えられた桃畑です。梅の花はまだ咲き始めたところで、多くの木はつぼみが大半です。つぼみは大きくふくらみ、ピンク色をしています。
早咲きの株は、きれいに花開いていて、剪定された枝の少なさに比してゴージャスです。
桃源郷の土手を自転車で進むと、左は紀ノ川の流れ、右は一面の桃畑で、爽やかな風が気持ち良いです。根来寺までの狭い道で車の追い越しを気にして走っていた分、解放感にひたれます。今日は青空、寒かった昨日に比べるとぽかぽかした陽射しです。


桃畑

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土手道を次の橋まで走り抜けると、桃山町は終わります。ここから次の粉河の橋までの間の道路も、左右に桃畑が続く桃の里です。
桃の木は、ちょうど目線の高さに花を付けているため、近くの木の花を見ると、背景は霞んだようにピンク色が重なる不思議な光景になります。桃農家の人は皆、咲いた花の受粉作業でしょうか、忙しそうに働いています。


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左右の桃畑を楽しみながら、粉河まで走ります。
GPSを見て粉河寺方面へ曲がります。細い橋で紀ノ川を渡り、まっすぐ北上します。粉河寺到着。


粉河寺

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粉河寺の桜は綺麗に咲いていました。ほぼ満開、見頃です。


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青空の下、桜の花が輝いています。来週だと散ってしまっているなあ。早咲の桜で知られる紀三井寺より粉河寺の方が早いんじゃないかなあ。


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ベンチに座って水分補給します。墓地周辺の田舎風景が落ち着きます。
粉河寺から粉河駅へ移動します。時刻表では、五条方面は毎時26分だったはずです。念のため駅で確認します。隔週日曜は運休する和歌山線ですから、確認は欠かせません。
30分ほど時間があるので昼食にします。駅周辺に店はないので、紀ノ川沿いまで出て、マクドナルドに入りビッグマックセットにかぶりつきます。失ったカロリーを補充しなければ。


各駅停車の旅

粉河駅でBD-1を折り畳み、和歌山線に乗り込みます。2両編成、奈良行きです。奈良まで何時間かかるかわかりませんですけれど、乗っていれば奈良まで行けるわけです。2時間強くらいあるでしょう、SL-C760を取り出してZEditorでプチプチと輪行記を綴ります。途中の駅で何度も待ち合わせ停車しながら和歌山線は進んでいきます。
疲れていたのか、すっかり眠り込んで、高田で目覚めました。iPAQ h4150で検索をかけると、粉河から奈良まで桜井線経由だと2時間45分ほどかかるようです。長時間ですけれど、せっかくの青春18きっぷ、このまま乗って行きましょう。風景はいつのまにか奈良、耳成山、香具山を車窓から眺めながら進みます。途中、和歌山線同様、列車の待ち合わせで止まりながら2両編成ワンマンカーは走ります。昨日の寒さはどこへやら、まるで初夏の日差し、暑いくらいです。奈良で急いで目的地に行くなら近鉄ですけれど、こんな風に乗って窓からの風景を楽しむのも青春18きっぷの醍醐味でしょう。自転車だけで汗かいて走り続けるのも楽しいですけれど、輪行で鉄道旅行もまた楽しいものです。
奈良駅で下車、法華寺門跡に移動します。奈良では、ここの桜がだいぶ開いているらしいとWEBの情報でした。


法華寺門跡

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JR奈良駅から西へ進むのは初めてのパターンです。そういえばこっちには来ていなかったな。車は渋滞しています。小川沿いに右折して平城京跡方面へ走ります。
法華寺門跡に到着。門の横に自転車を停めて入ります。共通券というのが千円でした。あまりの高さにくらくらしながら入ります。「からふろ」というのは浴室で、光明皇后が薬草を煎じた蒸気で多くの難病者を救済したと言い伝えのあるところで、建物自体は室町時代後期に改築された物です。東庭園は庭園というか、趣味のガーデニングのようです。光月亭は庄屋の家を移築した物です。ボッてるよ法華寺門跡のおばちゃん。なんで千円なの?大方趣味のガーデニングの資金捻出だろうか。


木造十一面観音立像

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一度受付の前まで出て、共通券のもう一方、本堂に移動します。
さくらの花はそれほど咲いてはおらず、そもそも本数が少ないです。桜を見に来るほどの場所ではなそそうで、途中の小川の桜並木の方がきれいでした。
本堂に入ります。解説テープが延々と流れていて、おみやげ品の所にレジ係が座っています。ここは寺じゃねえな、名所旧跡のおみやげやさんだ。
ちょうど木造十一面観音立像が開扉期間でした。合掌して進んで驚きます。これは魅力的な仏像です。正座して長らく見つめてしまいました。
パンフレットを読むと、法華滅罪寺は光明皇后御願に成る日本総国分尼寺だそうです。観音像は光明皇后をうつしたものとの伝承があるようです。パンフレットによると、印度健陀羅国王がつねづね観音さまを信仰していて、その像を王宮に安置するため、観音菩薩生身のお姿と申す光明皇后をうつしまいらせようと、同国第一等の彫刻家問答師をわが国に遣わせられ、皇后のお許しを乞うて三躰の観音像を刻み、うち一躰をわが皇宮にのこした帰国したのが、この本尊さまだという伝承が「興福寺濫觴記」に書かれてあるそうです。
光明皇后が蓮から出る一瞬を写したというポーズは微妙に下半身を傾け右足の先を上げて、ひざまで届きそうな長い右手がゆるやかに自然に下に伸びています。きれいな顔の上に十一の小さな顔がずらりと並んでいます。後背に蓮のつぼみと葉を並べて、なんとも美しいです。
すっかり十一面観音立像のとりこになって、法華寺門跡を出てきました。
奈良は侮れない、知ってるつもりが何も知らないや。そんなことを思いながら、自転車を奈良駅へと走らせます。もう少し、奈良を色々おさんぽしてみたい、そんな気になりました。


今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk40328.trk trk40328.zip 8,426bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は42.5km、移動平均速度は17.7km/h、移動時間2h24m、停止時間1h24m、全体平均速度11.1km/h、最高速度36.7km/h、総上昇量315mでした。
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文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行82]/ 好み他伝言板リンク

文市(あやち)=青野宣昭