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2004/12/12 大原三千院

輪行写真

Link:2004/12/12 09 京都
Link:2004/12/12 11 大原
Link:2004/12/12 11:30 三千院
Link:2004/12/12 12 来迎院
Link:2004/12/12 13 呂律茶屋
Link:2004/12/12 15 Blueberry Fields 紀伊国屋
Link:2004/12/12 17 雨


2004/12/12 09 京都

輪行写真
朝起きてなんとなく地図を眺めます。どこを走るか決めていません。そろそろ西方寺のサザンカが咲いているから見に行くのもいいかな、それともなんとなく京都あたりぶらぶらしようかな。紅葉の観光シーズンも終わった12月半ば、そろそろ空いているかな、と大原三千院に行くことにします。
服を着て自転車を担いで外に出ます。甲子園口駅で折り畳んで輪行します。
JR京都駅を出て地下鉄に乗ります。京都市営地下鉄はいつも混んでいます。あまり開かない側のドアに自転車を置いて横に立ちます。烏丸御池で少し空き、車椅子スペースに移動します。

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2004/12/12 11 大原

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国際会館前で自転車出発。川沿いに大原三千院を目指します。ゆるやかな上り基調の道。気持ち良く走ります。
出合いを右に入り、三千院への細いくねくね道を登ります。門前には自転車を停める所がありません。横の小川沿いの細い道を登った先に停めます。

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2004/12/12 11:30 三千院

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もみじは散ったとは言え、メジャーな観光地だけあって人が多いです。中も割りと観光売店です。庭を眺め、写経場に入ります。さすが観光地、写経と言っても、「諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教」だけです。お経というか、七仏通戒偈です。これに願文と名前を書くわけです。それでも心を落ち着けるのに良いものです。


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庭を回って往生極楽院へおまいりします。この御堂は簡素で良い感じです。


輪行写真
一周散策します。

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2004/12/12 12 来迎院

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自転車に戻り、その呂川に沿ったひどく細い急な坂道をさらに奥まで登ってみます。音無の滝への道です。舗装がなくなり、来迎院です。聖応大師良忍が平安時代末期に建立、八派に分派してしまっていた声明を魚山流声明として集大成したことで有名です。元々大原は慈覚大師円仁が声明の習練道場として開山したそうです。。本堂内陣本尊の三尊は藤原時代の木像漆箔寄木造で、国重要文化財です。
真ん中が薬師如来、右が釈迦如来、左が弥陀如来です。釈迦が脇かよ、と取り敢えず突っ込みを入れます。本堂は無人です。観光地大原三千院に来てもこちらまで回る人が少ないようです。
本堂を出て良忍上人の御廟に回ります。簡素な三重石塔です。鎌倉時代のもので、国重要文化財です。
良忍上人は尾張の富田の人、叡山で天台の教相と観心を学び、園城寺禅仁に大乗戒を受け、仁和寺永意に金剛・胎蔵・両部の潅頂を受けた聖です。平安時代末期の叡山は、自他救済の仏道実践が行じ難くなったので、修行の地を求めて大原に隠棲されたそうです。
獅子が良忍上人の唱える声明の調べに陶酔し、堂内をかけめぐり岩になって残ったとの伝説がありますから、なかなかのヴォーカリストだったのでしょう。良忍上人46才のとき念仏三昧中に阿弥陀仏から融通念仏の教えを授けられたと言います。融通念仏とは、一人の念仏と衆人の念仏とが互いに融通しあって往生の機縁になることで、やがて平野の念仏寺を総本山として融通念仏宗を開宗するようになります。


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2004/12/12 13 呂律茶屋

輪行写真
街道まで下り、昼食にします。
呂律茶屋で蕎麦御膳を頼みます。赤米のお粥がおいしいです。漬物も旨い。そういえば、大原近辺には志ば漬の店が沢山並んでいました。
食後、そば茶をすすりながら、SL-C3000を取り出して輪行記を綴ります。

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2004/12/12 15 Blueberry Fields 紀伊国屋

輪行写真
大原を後にして、さらに北を目指します。ゆるやかなアップダウンですけれど、車通りが結構多いです。みんなどこへ行くのだろう。滋賀ナンバーの車は自宅に帰るのでしょうけれど。
途中峠という名前の峠を登ります。途中トンネルは有料道路なので、脇の市道へ入ります。狭く細い市道を自動車がすごいスピードで走り抜けてきます。あぶない。なんでトンネル通らないんだろう。有料の150円をけちっているのだろうか。途中を抜けて、大津方面へと右へぐるりと回頭し、比叡山大霊園の案内に従って左折します。なにもないまっすぐな道を東へ走り、比叡山大霊園方面へ進みます。途中「Blueberry Fields 紀伊国屋」の看板が何カ所かあり、迷わずにすむようになっていました。看板に従って進むうち、えらい山道に突入します。
おっそろしい斜度の登り坂。10%台ではなく20%くらいの斜度か。でも、アスファルト舗装が残っているから、思うほどではないのかな。いい運動になります。十分ほど急な斜面を登ったか、ようやくBlueberry Fields紀伊国屋の看板です。到着。紀伊国屋の白髪のおじさんに声をかけられます。「こんにちは。自転車で登ってこられましたの?」「はい」汗をかいて座り込みます。たぶんブルーベリーを栽培しているのでしょう、おじさんは作業しているときは半袖だそうで、ぼくよりずっと元気そうです。
お店は靴を脱ぎ、スリッパに履き替えて二階に上がります。案内されて着席すると、正面一面のガラスの前がガーデン、ハーブやブルーベリーの畑でしょうか。ブルーベリーの実がなるのは8月なので、今はブルーベリー摘み取りはやっていません。来月再来月には雪のため閉店するそうです。畑の向こうに琵琶湖の水面を見下ろせます。すばらしい景色です。汗かいて登った甲斐があります。豪勢にアフタヌーンティーセットにします。飲み物を朝摘みのフレッシュハーブティーで頼みます。自転車で走ってくると、こうして食べるものがなんでも美味しく感じるのも良いところです。


輪行写真
ペロリと平らげます。シブストのりんごを楽しみます。ヨーグルトムースにクランベリーのジュレが乗ったようなスイートが酸味が心地よくて気に入りました。おいしい。
隣のテーブルはケーキセットを頼んでいて、運ばれて来たベイクドチーズケーキが巨大でひかれます。あれもいいなあ。
すっかり腹が満たされました。もう夕暮れ、帰途につこう。

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2004/12/12 17 雨

Blueberry Fields 紀伊国屋から外に出ると、雨が降っています。しかも本降り。
路面に水が浮いています。そして恐ろしく急な坂道を下ります。ブレーキをかけ、神経を擦り減らしながら急坂を下ります。グリーンランド地域を出て普通の下り坂に戻るまで慎重に移動します。
ここから琵琶湖に出るまで雨が降る中を走ります。なかなか怖い。身体が濡れるのは、いつも汗で全身が濡れるので嫌ではありませんけれど、足首や膝に冷たい水滴が当たって冷えて行く感触はうれしくありません。琵琶湖まで下りきり、琵琶湖タワーを目指します。たしか琵琶湖タワーの地下に温泉があったはず。雨が降り、すっかり暗い中を走ります。ようやく小降りになってきたようです。琵琶湖タワーに着くと、閉まっています。というか、立入禁止になっているので、潰れてしまったのかもしれません。風呂で温まる計画は放棄し、湖西線輪行で帰ることにします。堅田駅まで走り、びしょ濡れの自転車を折り畳んで輪行袋に仕舞います。ウインドブレーカーはびっしょりですけれど、体幹は冷えていません。膝と足首、そして足の甲が濡れて足先まで冷えています。ホットの緑茶を販売機で買い、いすに座って足を温めてみます。SL-C3000を取り出して輪行記を綴ります。

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今日のルート

ハンディGPS「etrex VISTA 日本語版」のトラックデータ(trk41212.trk trk41212.zip 10,598bytes)をカシミール3Dで表示し、注記したものです。
まあ、イラストマップのようなものなので、正確な道や細部は、別途正確な地図をご参照ください。
距離は33.3km、移動平均速度は14.2km/h、移動時間2h20m、停止時間0h40m、全体平均速度11.0km/h、最高速度38.3km/h、総上昇量559mでした。
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文市の小箱茶室ケーキ小箱LX紅茶読書[自転車]-[輪行111]/ 好み他伝言板blog

文市(あやち)=青野宣昭