文市の小箱茶室ケーキ小箱-C3000-[分解]\ LX紅茶読書自転車好み他伝言板blog

SL-C3000分解


C3000写真
SL-C3000はHDD内蔵です。ぼくは小箱をかなりぞんざいに扱います。本当に大丈夫なんでしょうか?まずはどのような内部の構造になっているのか、衝撃は吸収できるのか、どの部分をぶつけたら致命的なのか、という疑問があるうちは実ユーザーデータを入れて運用に入るのにためらいがあります。

ぴろさんにより、SL-C3000詳細分解写真が公開されています。元々SL-C3000発売日に最も早い時間で分解、公開されたのがぴろさんです。SL-C30002日目ではマイクロドライブの替わりに256MB CFで動かす実験をしています。SL-C30003日目では、/dev/hda3のext3への変更も行っています。
PC Watchの記事塩田紳二のPDAレポートでHDD内蔵PDA「シャープ SL-C3000」内部構造編が公開されました。チップの推測などなかなか面白いです。(11/15/2004)


裏蓋外し

まずはネジをはずして裏蓋を開けます。

C3000写真
見えているネジ6本を外します。プラスネジです。

C3000写真
裏蓋にはスピーカーだけがあります。筐体真ん中は空いています。HDDの振動を筐体裏蓋真ん中で感じて不安に思ったのですけれど、HDDが裏蓋に接しているようなことはありませんでした。むしろかなり余裕があります。

C3000写真
ここの空間に何か仕込むこともできるかもしれません。両脇はCFと電池のスペースで埋まっています。


基板取り出し


C3000写真
筐体真ん中はCPUがシールドされています。CPUを取り囲む3本のプラスネジとヘッドフォンジャックの横のプラスネジ1本を取り外します。これで三枚に下ろせるかな、と甘い期待を持っていました。

C3000写真
基板がとりはずせそうな感じがしません。よくよく観察して、固定状態を確認します。そもそも、HDDの固定状態がどうなっているかを見るのが今回の目的です。裏蓋及び筐体と基板はネジで止められています。恐らく基板にHDDが付いているのでしょう。裏蓋の特定の箇所をぶつけたら直接HDDに衝撃が走るようにはなっていないようです。ちょっと安心しながら、さらに分解をすすめることにします。

C3000写真
黒い保護板を剥がし、下にある2ヵ所のフレキコネクタを外します。コネクタが細いので折ってしまいがちです。

C3000写真
でも、基板が外れません。注意深く力を入れて探していきます。どうやら、はんだ付けしてある銅箔テープでも固定されているようです。半田ごてをひっぱりだしてきて、はんだを溶かして外します。分解するだけなのに半田ごてというのもなかなか敷居が高いです。

C3000写真
これでも外れません。基板の裏側にもフレキケーブルがありました。気づかなければ引きちぎってしまうところでした。フレキコネクタを外します。

C3000写真
ようやく基板を取り出せました。


HDD取り外し


C3000写真
ようやく日立の4GBマイクロドライブとご対面です。

C3000写真
結局のところ、内蔵HDDはCFスロットと二段重ねになっています。CFスロットが二段あって、上面の隠しスロットにCF型HDDを内蔵しているということでした。

C3000写真
マイクロドライブは黒い樹脂部品で取り囲まれています。これはSDスロットと一体になった樹脂枠で、マイクロドライブが落とした衝撃などで抜けてしまわないように支えています。しかしかなり余裕があり、キチキチではありません。1m以上の落下などの大きな衝撃があった場合にもうまく泳いで、しかも外れない、というようになっています。

C3000写真
樹脂枠は簡単に取り外せます。コネクタで刺さっているだけで、SDスロットだけの子基盤のようです。

C3000写真
HDDを取り外します。間違いなく普通のCF型マイクロドライブです。

C3000写真
当然、普通のフラッシュのCFに換装することは物理的には可能です。4GBのCFとなると、金額面でなかなかたいへんですけれども。

C3000写真
取り出したマイクロドライブをWindowsノートPCに挿してみると、ユーザーエリア部分は普通にFAT32のパーティションとして認識できました。


基板観察


C3000写真
内蔵HDDは基板のCFスロットに刺さっているだけです。コネクタと反対側に4つのゴムが貼られ、緩衝材の役目を期待されています。

C3000写真
単純だけど悪くない感じに見えます。筐体に基板が固定され、基板自体もしなりがあるので筐体の衝撃は直接HDDに届きません。上面からは枠もあり、キーボードを打つとHDDが押されるようなこともなさそうです。
Let's note R2を分解して、ゆりかごのように緩衝材に包まれた2.5インチHDDを見て感銘を受け、それ以降レッツノートを信頼するようになった経験があります。それほど完璧とは言えませんけれど、十分よく考慮された構造だと思います。
HDDアクセス中でなければ、落下実験にも耐えられる、と思えます。

やばそうなのは、突起のあるAir-H"などのCFを挿したまま落下し、CFの突起が下になったときに、テコの原理でCFスロットの上面のHDDに大きな衝撃を与える可能性がある程度でしょうか。それにしても、十分なクリアランスがありますから、基板が折れるほどでなければ大丈夫のようにも思えます。

C3000写真
CPU周りはシールドされていて見えません。SAMSUNGのチップがHDD横に見えます。K9F2808U0Cと書いてあるので、フラッシュのようです。他はSHARPのロゴがあります。



仕上げに落下実験

分解してみての結論は、HDD内蔵だけど実用に耐えそうだ、という見通しでした。

早速、試してみます。リノリュームの床にカーペットを敷いた部屋で、1mの高さを定規で測り、サスペンド状態のSL-C3000を落としてみました。

バン!

と、心臓に悪い音がして、馬鹿な実験をしたことを激しく後悔したものの、拾い上げて電源ONしてみると、何事もなくレジュームして動作しました。ホッ。

ぼくの結論は、HDD内蔵だが、堅牢性では十分実用に耐えるというものです。これでようやく使う気になりました。それほどHDDの安全性を疑わしく思っている一人なのです。





文市の小箱茶室ケーキ小箱-C3000-[分解]/ LX紅茶読書自転車好み他伝言板blog

文市(あやち)=青野宣昭