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E61プッシュメール

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E61で快適にプッシュメールを利用します。

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Nokia E61は電話機です。スマートフォンと呼ばれる高機能電話機です。電話機の主たる用途は通話ですが、QWERTYキーボード装備の筐体から明らかなように、BlackBerry型プッシュメールもまた主用途として想定されているでしょう。
それはNokia端末では通常ないメールキーがジョイスティックの右のあることからも分かります。

けれど、Nokia E61スタンダード版では、ケータイメールは使えません。使えるのはSMSだけなので、日本でいうケータイメールは基本的に利用不能です。SMSだけでは、ITmedia+Dの記事 リアルタイムでメールを受け取る方法はあるのか──「E61」の通り、使い物になりません。
iモードメールも、SoftbankのMMSも使えません。E61の購入前に、これだけは良く承知しておくべきでしょう。



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Nokia E61は携帯電話のデファクトスタンダードであるSMSとMMSに対応しています。日本のネットワークオペレータではSMSとMMSの両方のサービスを提供しているのはSoftbankのみです。DoCoMoのFOMAはSMSのみで、MMSサービスは提供していません。また日本ではSMSはキャリア内のみで、相互のやりとりを開放していません。海外で、電話番号にショートメッセージを送る普通のSMSのやりとりは、日本では実現されておらず、MMSに番号でなくインターネットメールアドレスに似たメールアドレスを付与した形のいわゆるケータイメールが主流です。
iモードメールやEZメールやロングメールなどのいわゆるケータイメールは、インターネットメールではなく、メッセージングサービスの一種です。プッシュによって、リアルタイムに近い情報伝達を求められるものです。SMSを相互に開放しているわけではなく、サーバーの処理能力等もありますから、実際には遅延が発生することもあります。
リアルタイムのメッセージングサービスといえば、ポケットベルがそうです。日本では進化しないまま廃れてしまいました。
BlackBerryはポケベルにキーボードを付け、リアルタイム確実なプッシュ配信のメールにさらに電話やWeb閲覧などの様々な機能を付加し、進化してきました。Nokia E61でもBlackBerryサービスそのものが使えますが、日本ではあまり普及していません。
Nokia E61ではiモードメールには対応していません。SoftbankのMMSには対応していますが、Softbankはすでに触れたように、MMSを自社の販売した端末のUAで接続しなければ弾く設定で網の運営をしており、Nokia E61スタンダード日本語版はそのUAのリストには登録されていないようです。実のところ現在関西では使えるのも既に触れた通りですが、ネットワークオペレータがサポートしていないだけでなく、理由は根拠不明(自社販売端末のUAはSoftbank自ら公開しているので、SPAM業者を防ぐ目的には無意味でしょう)ですがわざと制限をかけているくらいですから、UAを詐称すればすむという問題ではなく、そんなものは使わないのが一番でしょう。
SoftbankのMMSを利用することは公式にはサポートされておらず、実際設定してもリアルタイムの受信はできないし、実は関西では今現在使えるけれどある日突然使えなくなるかもしれず、到底信頼して利用できるようなのものではないので、Nokia E61スタンダード日本語版では利用しないことをおすすめします。



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E61にSoftbankのSIMを挿している方は、なにはともあれ、メールで左ソフトキーから設定を開き、MMS設定で、MMS受信をオフにしてしまいましょう。
Softbankのメールアドレスにメールが届くと、アクセスポイントを設定するよう表示が出るけれど、設定してもSoftbankが自社販売端末以外には制限をかけてしまって使えないのだから、オフにしないと精神衛生上問題があります。SMSの範囲なら受信できますが、それはMMSが受信できているわけではありません。MMSの受信先行通知SMSを表示しているだけで、MMSは受信できていません。MMS受信ができていないため、Softbankのメールアドレス宛に来たメールはサーバー上に溜まり続けます。メールの数が一月に十数通程度なら古いものは自動的に消えますが、限度を超えて溜まると新しいメールが正常に受信できなくなります。
MMSが使えていない状態だから、当然MMS送信もできません。
設定でMMS受信をオフにしてもSMSは従来通り受信できます。
アクセスポイントを設定しても何も解決しません。Softbankがノキアジャパン販売のスタンダード版に対してMMSを利用できないように、網の側で除外しているのが原因ですから。

海外のように、SMSがキャリア間で普通にやりとりできれば、十分だと思うのですが、残念ながら日本では、DoCoMoとSoftbankの間で、SMSの相互開放はされていません。



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DoCoMoでは、M1000やhTc Zといったスマートフォン用に、moperaUのサービスで、mopera.netのメールアドレスへの着信をSMSでリアルタイムに通知するサービスを行っています。Uスタンダードプランで契約すれば、mopera.netのメールアドレスを取得でき、そのアドレスに転送してやれば、リアルタイムにSMSで通知が飛んでくるように設定することができます。もっとも、mopera.netのメールサーバー自体の混雑なのか、ぼくが試した範囲では遅延を複数回経験しました。なお、今日試したら問題なく即時通知されました。

このサービスは料金面で問題があり、SMS通知には一通知につき5円(税込みだと5.25円)が課金されます。


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便利なサービスで良いと思いますが、10通知で52.5円、例えば一日30通とすると一日157.5円、30日で4,725円になります。



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SMS通知が受信メールに入れば、本文が長くてもそのままジョイスティックを横に動かしてmoperaメールボックスのタブで続きを読めるので、本文全体がpush配信されないことは特に不都合はありません。



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Nokia E61ではSMS通知だけされればOKです。



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moperaUのSMS通知を利用しなくても、接続間隔を短くすれば良いかもしれません。



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もちろん、接続間隔を短くすれば、パケットが増え、電池使用量も増えますが、E61の電池は大容量ですし、パケット代も単価の安いパケットパック90やパケットパック60にしておけば問題ありません。
別にmopera.netでなくても、普通のインターネットメールでも、IMAPやPOPでこのように接続間隔を短くすれば良いだけと言えば言えるでしょう。電池保ちの悪い機種では非現実的ですが、Nokia E61なら現実解です。
実際PCでインターネットメールを利用する場合はそのようにしているのですから。
ただこれはプッシュメールとは言いません。



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Nokia E61では、NokiaによればIntellisync Wireless Emailの他、Microsoft ActiveSync、BlackBerry Connect、Visto Mobile、GoodLink、SEVEN Always-On Mailをサポートしています、とのことです。このうち、個人で気軽に使えるものとしてMicrosoft ActiveSyncを利用したMail for Exchangeがあります。



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Nokia E61に入れるMail for Exchangeのアプリケーションソフト自体は、内蔵ブラウザのブックマークにもある通り、http://businesssoftware.nokia.com/から、名前とメールアドレスを入れるだけで無償ダウンロードできます。
個人利用の場合、問題はサーバー側のサービスです。



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Nokia E61が様々なプッシュメールサービスに対応していると言っても、日本で、かつ個人が気軽に導入するようなものではなく、主に海外で、企業向けにサーバーとソリューションが提供されていて、Nokia E61はそれらに対応しているというのが現状です。
今回例にあげるMail for Exchangeも、Exchangeサーバーが前提になっています。幸い、4smartphoneという、無料試用可能で比較的安価に利用できるサービスがあります。

試用申込は簡単です。トップページのSTART HEREからXpressのStart Nowを押し、「If you don’t have or don’t need a smart mobile device, skip this step and continue [HERE].」のリンクを辿ります。



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名前だけ入れ、Japanを選んでSubmitボタンを押します。名前と会社名はいつでも変更可能です。



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ここで手持ちのメールアドレスを登録します。このメールアドレスに確認用のメールが届きます。
確認メールのリンクからSIGN-INすると、DisplayNameとUserEmailを入力します。こちらのメールアドレスは、実際4smatphoneを利用してPush配信したいメールアドレスを入れる必要があり、、ログオン時のIDになるため、ログオン後のメンバーページからは自由に変更できません。Mail for Exchangeから4smartphone経由で送信したときのメールアドレスはこのアドレスが使われますし、試用後契約しても設定は引き継がれますので、試用のときから最終的に利用するアドレスを入れるのが良いでしょう。

この後自動生成されたExchangeサーバーのAccount IDが発行されます。たとえば「site01name01」のようなものです。そのAccountID@4smartphone.comが、Exchangeサーバーのメールアドレスになります。そのアドレスに転送すれば、メールがPush配信されるわけです。



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「site01name01@4smartphone.com」のようなExchangeサーバーのメールアドレス(.netでなく.comです)に、手持ちのメールアドレスから転送しておけば、Push配信されます。



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手持ちのメールアドレスがPOP3なら、そちらから転送設定しなくても(できなくても)、4smartphoneサーバーがPOP3にメールをチェックして取って来てくれるように設定することもできます。
Leave mail on serverにチェックをつけてしまうとサーバーからメールの削除もしてしまいます。



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Outlook Web AccessでWeb上でメールや予定や連絡先を閲覧・編集することもできます。



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Nokia E61側は、Mail for Exchangeをダウンロードしインストール後、設定を行います。



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Mail for Exchangeでプロファイルの編集を行います。



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接続の設定を行います。



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Exchangeサーバーは「secure.4smartphone.net」、セキュア接続は「はい」、デフォルトポートを使用するは「はい」にします。



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資格情報を設定します。
ユーザー名は自動発行されたAccount IDを、ドメインには4smartphoneと入れます。



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まずは電子メールの同期を試すようにしましょう。
カレンダーの同期と連絡先の同期については、留意点もあるのでページを分けて触れます。



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Push配信と言っても、24時間常にプッシュ配信する必要があるとは限りません。寝ているときや休日は、パケット代と電池の節約のためにも、ピーク時と非ピーク時に分けてそれぞれ設定できるようになっています。初期設定では仕事中はピーク時のような設定になっています。時間帯を生活に合わせて設定します。



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初期設定では土日は休日で終日非ピークの設定になっています。好みでチェックを入れて設定します。



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新着メールポップアップを「はい」にしておきます。



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メールの送信タイミングを「ただちに送信する」に変えておかないと、同期時に送信となります。送信したつもりが15分後に送信するようなことになります。



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ActiveSyncの同期によって、メールがプッシュ配信されるようになりました。



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Nokia E61の場合は、Mail for Exchangeソフトを終了しても、いわば常駐してスケジュールに従い同期を行います。Nokia機でも非対応端末にE61用Mail for Exchangeをインストールした場合は終了すると同期しなくなります。
Mail for Exchangeの設定は終了です。



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E61では待受画面の設定で、Mail for Exchangeなどのメールボックスを表示することができます。ツールメニューの設定アイコンの電話機設定から設定できます。



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Mail for Exchangeで、ネットワークオペレータの独自サービスや運営の変更に左右されない快適なプッシュメール環境を構築できます。


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文市(あやち)=青野宣昭