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W21CAII 移動時の回線速度比較

W21CAII写真
ぼくの生活範囲でAIR-EDGEは移動中に使い物にならないと思っています。繋がるし、切れないけれど、電車で移動中にデータがろくに落ちてこないからです。といっても、SL-C3000用のKWINSもまだ使える状態にあり、安価で使い放題なのはとても良いことだと感じています。
スマートフォンや高機能ブラウザフォンは、やはりキャリアと契約し通信回線が繋がる状態でこそ活きてくるものだと思います。パームトップPCやザウルスやPDA(Newton MessagePad)やPalmやハンドヘルドPCやパームサイズPCやPocketPCやPocketPC2002/2003/2003SEと決定的に異なるのはキャリアサービスへの依存の高さではないかと思います。
キャリアサービスは地域、さらに利用者の生活圏や利用形態によって評価が異なってくるようです。ぼくはvodafone3Gはまだまだ不安定と感じましたけれど、関東のほうではしごく安定して普通に使えると聞いています。FOMAは、関東での基地局の整備と関西での基地局の整備の時期は明らかに関東が先行していたようです。
AIR-EDGEは、すでにぼくの中では役割を終えたサービスだという認識なのですけれど、料金の面でWILLCOMのAIR-EDGEやそれを基にしているbitWarpやKWINSは3Gケータイキャリアの提供する(従量制の)通信サービスより圧倒的に安価です。3Gの方が快適に通信できますけれど、安価な方を使うのは賢明でしょう。



W21CAII写真
ぼくの生活圏ではこんな感じというのを簡単に紹介しておきます。地域や、生活圏や使い方が違えば評価が違うのは当然のことです。
ある金曜日の朝、JRの新快速に乗りました。三ノ宮から姫路方面へ移動です。大阪−三ノ宮間の方をよく利用しますけれど、混みますから、小箱を並べて速度比較していたら邪魔になりがちです。そんなわけで、神戸−明石−西明石−加古川で少し実験です。
といっても、正確に速度測定したわけではありません。回線速度測定サイトに繋げてみたのですが、実際に無事測定終了したのはW21CAIIだけで702NKやSL-C3000+KWINSは測定出来ずじまいで加古川に着いてしまいました。
結局、3台とも無事出来た実験は、ブックマーク(CGI経由で呼び出し)から「はてなアンテナ」の「ayatiのアンテナ」ページを表示して読み始められるまでの、ひどくアバウトな手計測だけでした。
そんなのは測定とは言わないかもしれませんけれど、ぼくの実際の利用状況に最も近いというかそのままです。ページも全て読み込んで表示終了するかどうかはどうてもよくて、記事内容が読み始められればおっけーという基準です。客観的な測定を求めるならば、ひどくいい加減で話にならないですけれど、自分の利用感覚に一番近いことを重視しています。



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JRの新快速の座席に座り、膝上の鞄に702NK、W21CAII、SL-C3000+KWINSを並べました。KWINSのアンテナが一番窓に近い位置です。また、明石に向けて減速し、ホームに停車していく頃合で、PHSにも比較的やさしい移動速度のときの話です。関西のJR新快速といえば時速120km運転が当然で三ノ宮−大阪間をわずか19分でぶっ飛ばす、東京あたりだと「特急」と名乗って追加料金徴収するような優等列車相当の代物です。一番速い地区ではKWINSが使い物にならないのは測定する前から分かりきっています。
腕時計を置いて、秒針が真上をさしたときにリンクをたどります。三台同時にやろうとするので、ここで1秒程度の誤差がありえます。



W21CAII写真
10秒ほどで、W21CAIIははてなアンテナのページを表示し始めます。この写真によると、12秒後にはページ上部の画像もダウンロード終了し表示されています。まだページの全てを読み終えたわけではありませんけれど、Webページの内容を読み始められる状態になっています。
W21CAII(PCサイトビューア + cdma 1X WIN) → 結果:10秒

なお、702NKもKWINSも、あらかじめVF JP WEBやKWINSの接続と認証を事前に済ませてあります。認証があっという間というのはKWINSのAIR-EDGEに対する優位点ですけれど、こんな高速なケータイを相手にするのではそれでも不利になりますから。



W21CAII写真
開始から丁度30秒後に、702NKがはてなアンテナのページを表示しました。写真によると、36秒後にはページ上部の画像もダウンロード終了し表示されています。702NKは画面解像度が低いため1ページ目には肝心の記事が表示されていませんけれど、既にスクロールすれば内容を読み始められる状態になっています。
702NK(標準ブラウザ + VF JP WEB) → 結果:30秒


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開始から1分たっても、SL-C3000+KWINSはページ表示が始まりません。今回、KWINSは画像圧縮プロキシを外して測定しています。これは画像ダウンロードによる速度測定サイト(画像圧縮プロシキ経由では無意味な数字が出るだけ)も試そうと思っていたからなのですが、実際には測定までいかなかったので、プロキシ経由でもよかったかもしれません。


W21CAII写真
開始から2分45秒後、ようやくはてなアンテナのページを表示し始めました。写真によると、2分50秒の段階でページトップの画像はダウンロードできておらず、記事内容も表示されていません。



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開始から2分52秒後、ようやく記事内容を読み始められるところまで表示されました。3台ともバックライトは落ちてしまっています。ページ上部の画像はまだ全然表示されていませんが、記事が読み始められれば全くかまわないので、ここでゴールとみなします。電車は明石駅に入っています。ここまでスピードが落ちればPHSでもなんとかデータがとれるようです。
カップラーメン作れる時間待てる人というか状況なら問題ないのでしょうけれど、ぼくはこれを失格とみなしているのです。もちろん、電波良好な喫茶店で座って通信すればもっと高速なのは分かっています。ぼくの利用形態がそういうのんびりしたものではないということです。
SL-C3000(NetFront + KWINS) → 結果:2分50秒

ちなみに、複数回テストしようとしたのですが、一度はSL-C3000のNetFrontがTCPコネクトエラーになったのでやり直し、一度は702NKがパケット通信ができませんと言い出してやり直しになりました。
この後、明石を出発してから速度比較サイトに繋げてみましたけれど、測定完了できたのはW21CAIIだけでした。



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W21CAIIのJR新快速で移動中の回線速度測定結果は、平均スループット280kbpsでした。

今回の実験結果は、概ねぼくの日常の使用感と合致しています。
小箱の機能としては、SL-C3000>702NK>W21CAIIです。でも、回線速度はau cdma1x WIN>vodafone3G>KWINSです。
ぼくにとっては、「ベストエフォート128kbps」とか「最大2.4Mbps」とかそういうことはどうでもよいことで、実際に携帯端末を使用して電車で移動中にどれくらい素早くWebページを表示したりメールチェックしたりできるかが気になるところなのです。
それしか選択肢がなかったころは「使い放題」「最大128kbps」が魅力と思っていた(KWINSの前はエアエッジを契約していました)ものですけれど、今やPHSよりもケータイ電話(3G)の方が速いのです。ADSLや光を体験してしまうとISDNが使い物にならないくらい遅いと感じるようなものかもしれません。

…もちろん料金はPHSより高いのですけれども。望んでいるのは、vodafone3Gでもau 1X WIN でもFOMAでもよいけれど、外部接続したときのパケット料金の定額プランです。


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文市(あやち)=青野宣昭